「オーガニック」の消費者イメージ

オーガニックを選ぶ(もしくは良いと思う)理由の第一位は、
「身体に良い」と思うからです。
これは消費者アンケート不動のナンバーワン回答。

オフィスハナでは調査結果について
アンケート回答者に対して個別に「対面による深掘り追加調査」を頻繁に行っておりますが、
この「身体に良いから」と回答した人に、
「ではどうして身体に良いと思うのか?」と問うてみると
「農薬は身体に悪そうだから、なんとなく。」と言う回答がほとんどです。

「なんとなく、身体によさそう。」

これを聞くと、オーガニックに真摯に取り組んでおられる生産者様は、
「もっと知ってもらいたい。もっと伝えたい。」と思われることでしょう。
イメージだけに流されず、見極める知識を持って欲しい。
賢い消費者として、私たちの正直な商品を選んでほしい。と。

よって私たちも
「本当のオーガニックを正しく伝えるツールを作って欲しい」という
消費者教育的なコミュニケーションプランの依頼をよくいただきます。

この10年。
そういった依頼に真摯にお応えし、それなりの成果をコツコツと積み上げて参りましたが、
個別案件ではなく、日本のオーガニック市場全体という大きな視点で振り返ってみると、
ニーズの裾野を広げるためには、消費者教育とは別の方法もあるのでは?という想いもあります。

真実と向き合うことは大切なことですが、
真実に向き合うことが生活者に窮屈さや不自由さを強いることになってしまっては
良いコミュニケーションは築けません。

おいしさ・香りのよさ・生産者への共感といった、主観的で曖昧な感覚にこそ、
オーガニックのポテンシャル最大化の鍵が隠れているように思います。

(は)

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