第16回:女性のライフステージから表現傾向を考察する

第15回で、

30代:自己主張よりも揉めないことを優先する(空気を読むことに長けている)層

40代:自分の意見よりも一般論を優先する(本音は隠しておきたい)層

50代60代:なぜ自分がそう思うのか、その理由を相手と共有できているか確認しながらコトを進めたい(結果よりもプロセス優先)層

60代〜:コミュニケーション能力の成熟期を迎えた層

と、ご紹介いたしました。

 

今回は、女性のライフステージから「なぜそういった傾向になるのか」を考察します。

 

「考察」といっても実はとても答えはシンプル。

女性の表現傾向は「子育て」と紐付いていると、私は考えています。

 

30代は、子供の進路・受験の悩みはそれほど深刻ではなく、まだ少し先のことだと感じている母親が多く、この時期は母子が所属するコミュニティを見渡したときに我が子の成長が「平均値内」にあることが母親に安心をもたらします。自ずと「右に同じ」という表現が多くなります。

40代になると、子供の進路の悩みが現実的になってきます。「よその家庭はどうしているかしら?」と気になるものの、立ち入ったことを聞くのは失礼かも・・・と思うと聞くに聞けないという気持ち、「少しでも我が子有利になるようにコトを進めたい」という母親としての防衛本能も強く発揮されます。我が子を守るため拳をしっかり結んで手の内は見せない、いわゆる臨戦態勢が求められるシーンが多く、表現も「(我が家は違うかもしれないけど)一般的にはそうだと思いますよ〜」「(今は違うけど)子供が小さい時はそうでした」といったものになります。その方が安心できるからです。

50代60代は、子供が独立する時期。今までと違って、我が子はもはや自分の分身ではなくなります。子供との関係において「言わずもがな」の時代は終わり、母子が一緒の時間を過ごすことも少なくなります。だからこそ、一緒にいるなら我が子と気持ちを共有したいと思います。また子育てを卒業した母親は時間的な余裕を持てるようになりますので、自然と「なぜそうするのか・どうやってこの結果になったのか」をゆっくり考えられるようになります。結論はどうあれ、プロセスのシェアに時間をかけることの方が心地よいのです。

 

さて、60代以上のシニアはどうでしょう。

子供は完全に独立し、夫婦2人の生活になります。子育て中の娘・息子を見守る存在になります。子育て渦中からは抜け出した状態なので、客観的に冷静に、経験済のことと自分の時代とは変化したことを吟味できる環境にいます。孫育てに参加している女性であっても母親のような緊張感・臨戦態勢ではないので、「私はこう思うけど、他の人はそうなのね〜」というおおらかさ。違いを楽しめる余裕があるのです。

 

ハナモニターさんを通して、シニアの方に接していると「早くシニアになりたい」という気持ちになります。

歳をとるのが楽しみです。

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第15回:シニアにお話しを聞くのは大変?

シニアライフのマーケティングを通して、たくさんのご高齢の方にお会いする機会に恵まれます。

座談会やサービス検証会にお集まりいただいて、お話しを聞くような場面もありますし、イベントでご一緒させていただくことも多いです。

そんなお話しをしますと

「シニアにお話しを聞くのは大変でしょう。」とか「進行に苦労されるのではないですか?」などと言われるとこがあります。

しかし、そんなことはありません。

むしろ、シニアの方とのお仕事の方が気苦労が少ないと感じています。

現役世代は時間に追われていますから、オンタイムで動いておられる方々が多く、集合は直前で解散は前倒しが有り難いもの。

一方シニアは、前後の時間にかなりの余裕を持たれて行動されますので、運営側としてはハラハラすることがありませんので助かります。

そしてシニアは(特に女性層において)共感力を発揮しつつ自制し過ぎないという特長があり、グループインタビューなどでは和やかなムードで協調しつつも、強い意見に引っ張られることなく、参加者さんそれぞれの本音を話して頂けます。

これは、自己主張よりも揉めないことを優先する(空気を読むことに長けている)30代や、

自分の意見よりも一般論を優先する(本音は隠しておきたい)40代、

なぜ自分がそう思うのか、その理由を相手と共有できているか確認しながらコトを進めたい(結果よりもプロセス優先)な50代60代と比較して、

「シニアならではのコミュニケーション能力の成熟」を感じます。

これは主催者側にとって大変ありがたいことです。精度の高いヒアリングが実現すれば、消費者インサイトを見誤ることがありません。

またシニア女性の多くは、ブログやSNSを活用しており、日々の生活での通信環境が整っているため、事前事後のやり取りは若い世代と同じようにスムーズであり、年代的にエシカル(社会貢献)的マインドが強い傾向にあるので、モニターする商品・サービスの下見をしたり考察をするといった予習を自主的に行う方もいらっしゃいます。

というわけで、

冒頭の「シニアにお話しを聞くのは大変でしょう。」というご心配には

「いやいや、むしろ。シニアの方とのお仕事の方が気苦労が少ない」と私は答えています。

とは言え、「シニアは面倒臭くないどころか、現役世代よりむしろ楽」という価値観を主催者側持っているかいないか、自分達世代に対するリスペクトがあるかどうかをシニアの方々はしっかり見極めておられますので、運営側のコミュニケーションスキルも高めておく必要はあります。

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第14回:シニアの社会貢献

シニアライフデコーダーの橋詰です。
オフィス・ハナのシニアマーケティングを担当しています。

シニアライフの翻訳者「シニアライフデコーダー」のお仕事について解説しています。

第14回のテーマは「シニアの社会貢献」です。

シニアライフにおいて、社会貢献は重要なテーマです。

このブログでも度々触れているテーマで、
第6回では「シニアライフにおける社会貢献」を、
第13回では「シニアがアルバイトをする目的は?(anリサーチより)」と題し、仕事を通して社会に貢献したいと希望するシニアについて触れています。

今回はJTB総合研究所が2017年に調査した”「今シニア」「新シニア」の暮らしとライフスタイル”より、
シニアの社会貢献意識に触れた項目をピックアップしてご紹介いたします。

 出典:JTB総合研修所(https://www.tourism.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/second-life-new-senior.pdf)
調査対象者のサマリーは、出典先をご確認ください。

この調査で私たちが注目したのは、
調査対象者を自分が幸福であると感じている「幸せシニア」と「そうでないと感じているシニア」に分け、
それぞれ「近隣や地元の人との関わり」と「生きがい」について問う調査データです。

「図22 近隣や地元の人との関わり」を見ますと、

”幸せシニア”は、生活圏内の顔見知りとのやり取りが頻繁であることがわかります。調査全体の平均値より全ての項目で高い数値を示しており、「地元の清掃やボランティア活動に参加」にも積極的なことがわかります。

シニアライフにおけるコミィニケーションの内容は、連絡事項の通達や社会的なホットニュースに留まらず、健康に関する情報交換・共通の知人の訃報・財産の話しなど、プライベートでセンシティブなことも多く、それらの話題をシェアすることは、お互い様の精神や共感や思いやりといった一種社会貢献的な要素を多く含んでます。

これらを日常的に頻繁に行う人に「幸せシニア」が多いという事実は、大変興味深いことです。

 

さらに「図23 生きがい」の調査を見てみましょう。

ここでも「幸せシニア」は、

「地域を盛り上げること」「周囲の調整役として貢献すること」「若い人の成長をサポートすること」に意欲的です。「そうでないシニア」のポイントと比較するとどれも倍近いスコアになっています。

他に「幸せシニア」が「そうでないシニア」の倍近いスコアをただきだしている項目を見て見ると、「家族の役に立つこと」と「自分の夢や目標を実現すること」があります。

「幸せシニア」にとって、社会貢献(家族は社会の最小単位)は犠牲や義務ではなく、自分の夢や目標を実現することにつながる生きがいであるようです。

 

アクティブシニアの代表者でクリスチャンでもあった故・日野原重明医師は

「他人のために自分の時間を使うことを、神様はお喜びになる。」と発言されていました。

 

私はクリスチャンではありませんが、日常的にシニアに関わり、

更にこういった調査結果を見るにつけ、

日野原先生のおっしゃることが腑に落ちるような気がします。

 

企業と個人との快適で良好なコミュニケーションを築こうとするとき、

企業発信の一方通行な「貢献」を仕組みとせず、

シニアもまた企業の活動を支えているという実感が持てるような余地をプランニングに組み込みたいものです。

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次回は、
「アクティブシニアの実際」をお届けいたします。
お楽しみに!

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第13回:シニアがアルバイトをする目的は?(anレポートより)

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第13回ではアルバイト情報誌「an」のanレポート(パーソルキャリア株式会社)の
シニアに関する調査をご紹介いたします。

まずは
「シニアがアルバイトする目的は?」ご紹介します。
→amレポートはこちら
https://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/trend/20170116.html

この調査ではアルバイトするシニアを4タイプに分類し、
それぞれの仕事を持つ「目的」と「働き方」を紹介しています。

「自由に使えるお金が欲しい」ために働く人は、やり甲斐よりも週5勤務や長期間採用を求めています。男子高校生や大学生のようですね。

「健康維持」のために働く人には、警備やゴルフ場管理などが人気。「仕事なら強制的に体を動かせる」がその理由です。スポーツジム感覚で働くことが目的なので、自宅至近と短時間勤務が理想。

上記の2タイプは男性が多いようです。

「社会との繋がり」を求めて働く人は、同僚との良好な人間関係と仕事にやり甲斐を求めています。若い人とのつながり、仲間作りなど、仕事仲間から「元気をもらう」こと、つまりアンチエイジング効果を求める傾向にあるようです。

そして4分類の最後に紹介されているのが、仕事に「やり甲斐」を求めるタイプ。
自身のスキルを活かして社会の役に立ちたいと考える人です。
講師やインストラクター・福祉介護職など「ありがとう」と言われる職業が人気です。
独りで黙々と作業する、軽作業などの仕事を選ぶ人が少ないのが特徴だそうです。

この下の2つのタイプは女性が多いそうです。

シニア男性(夫)の仕事の報酬は「自分のお小遣い」。
シニア女性(妻)の仕事の報酬は「感謝されること」。
シニア共通の仕事の報酬は「若さの維持」。

40代世帯の我が家でも、同じ答えが返ってきそうです。。

私からすれば、どんな目的にしろ60歳すぎても仕事を持っているというだけで
本当に素晴らしいと思います!!

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次回は、
「シニアと社会貢献」について考察します。

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第12回:銀座の小学校の制服問題・シニアの感想あれこれ

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第12回ではショートコラムをお届けします。
テーマは「銀座の小学校の制服問題・シニアの感想あれこれ」です。

「東京・銀座にある中央区立泰明小学校が実質的な制服に当たる標準服に、イタリアの高級ブランド「アルマーニ」監修のデザインのものを採用。新標準服は最大で8万円を超える場合があり、対象は今春入学予定の新1年生。」

少し前に話題になったニュースです。

世間では賛否両論あったようですが、
NHKのニュースでは「街の声」として、
「親はちょっと大変ですね〜」という声に混じって
高齢男性の「銀座だし、お祝いだから結構なこと。」という意見も紹介されていました。

それを見た女性のシニアモニターさんから
「お祝い金で買えると思っているのだろうけど、制服は一度買って終わりじゃない。
 すぐ小さくなるのよ。それをわかってないから男の人は困るわよ。」とのお怒りの声が。
確かにそうですね。。

小学校入学の孫へのお祝いの相場について調べてみました。

ベネッセの教育情報サイト↓では、
http://benesse.jp/kosodate/201608/20160822-1.html
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お祝いの品の相場は?
お祝いの品の予算は、甥や姪に贈る場合は5,000円程度、孫に贈る場合は1万円程度が相場と言われています。現金を包む場合も同じくらいの金額を目安にしましょう。なお現金を包む場合は、縁が切れてしまうといわれる割り切れる数の「2」、「死」を連想させる「4」、「苦」を連想させる「9」などの数字を避けるのがマナーです。
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とありました(小学校の入学祝いについてです)

実際にハナモニターさんに聞いてみると聞いてみると
「3万円」「5万円」「10万円」という方も多くおられました。

「進学校や名門小学校への入学は特別に奮発する」や
「ランドセルや机などを買ってあげているし、お祝いの食事会も負担するので、
 現金はお小遣い程度にしている。」といった声もあり、金額はまちまちです。

ある金融機関調べの「孫への入学祝いは小学校で平均38000円」というオープンデータもありました。

両家の祖父母と叔父叔母・親戚からのお祝いでアルマーニの制服を一揃えできるかと言えば、
泰明小学校が公立であることを考えると、微妙なラインかと思われます。
ただニュースになったことで、孫へのお祝い金増額スイッチは押されているはず。

なのですが。

「エルメスとシャネルに断られてアルマーニになったというのが情けない。
 銀座らしくというのなら、和光とか三越もいいけど(実際は松屋の取り扱いのようです)、
 銀座に昔からある日本のテーラーに頼むべき。
 日本の匠を応援するという大義があれば、私が喜んでお金を出す。
 とは言え、制服は一着買って終わりではないので負担には感じる。」とは80代女性のご意見。

「公立小学校なのだから、アルマーニである必要性はない。
 着替えもあることだし、親の負担はかなりのもの。
 親の収入格差を肌で感じさせるような環境に、小さい子供を置くべきではない。」と憤るのは70歳女性です。

女性陣からは肯定的な声はなかなか聞こえてきません。

泰明小学校のアルマーニ制服導入は、児童数減少による廃校を防ぐためのブランディング施策との見方がある一方で、人気のある小学校だからこその入学者選抜策だとの意見も。
真偽のほどはわかりません。その両方かもしれません。

校長は「泰明小学校という歴史ある学校にふさわしい気品を児童に備えてもらうための服育成」と説明しています。制服もまた教材であると。

娘を持つ子育てママには、習い事の発表会などで
「お転婆な娘にドレスを着せたら、急におしゃまなお姫様に変身!
 立ち振る舞いまですっかりエレガントになっちゃってびっくり。」
という微笑ましい経験がある方も多いのではないでしょうか?

泰明小学校の校長が保護者に配布した長文の案内書を読ませていただくと、
「特別な学校を選んだという自覚がないような粗野な立ち振る舞いをする児童」を繰り返し嘆いており、おそらく、校長は”服育”によって児童が銀座にふさわしい気品に目覚めることを期待されているのだと感じました。

しかし、服によるシンデレラ効果とうのは、非日常に起こるのであって、
子供の普段着である制服にそれを期待するのはどうかという気もします。
小学生がアルマーニや9万円といったワードに緊張感を持てるだろうか?
我が子なら、ナイキやアディダス、ディズニーの方がピンとくるのでは?といった考えも湧いてきます。

みなさんはどう思われますか?

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次回は、
「シニアがアルバイトする目的は?」について調査したリンク(anレポート)をご紹介します。

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第11回:シニアへの”おもてなし”を通販に学ぶ

シニアライフデコーダーの橋詰です。
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シニアライフの翻訳者「シニアライフデコーダー」のお仕事について解説しています。

第11回では、シニアとの良いコミュニケーションを築くために、
企業がどんな”おもてなし”を実施しているか、ご紹介いたしまし。

私ごとですが、
先日母から
「夜中に家の電話が鳴ったので、何事かと思って出てみたら、
 お父さん宛の電話で、通販会社からだった。」と聞きました。
母の言う「夜中」が何時を指すのかは大変曖昧ですが、
とにかく母の就寝時間後であったことは間違いないようです。
父に尋ねてみると、夜に注文をした内容に不備があったそうで、
その確認電話だったとのこと。
父の注文に対する「即レス」が母をぴっくりさせた原因でした。

そこで、シニアに人気のある通販会社の
電話でのお問い合わせ・ご注文受付時間をホームページで調べてみました。(順不同)

ジャパネットたかた
(http://www.japanet.co.jp/shopping/)
:年中無休・24時間受付

世田谷自然食品
(https://www.shizensyokuhin.jp/)
:07:00〜22:00

日本ローヤルゼリー
(https://www.nihonroyaljelly.com/index.html)
:09:00〜22:00

再春館製薬所
(http://www.saishunkan.co.jp/domo/)
:08:00〜22:00

山田養蜂場
(http://www.3838.com/)
:08:00〜21:00

日本直販
(https://www.666-666.jp/)
:09:00〜21:00

やずや
(https://www.yazuya.com/index.html)
:09:00〜20-:00

サントリーウエルネス
(https://www.suntory-kenko.com/)
:09:00〜20:00

どの通販も実店舗と比較してお客様対応時間が特別に長いというわけではなさそうです。

実際に高齢者の方々は通販をどのように利用しているのかヒアリングしてみました。

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(1)60代前半女性:
通販は、あらかじめ商品を知っているものを検索して利用することが多い。
お店で見たり、TVで見たり、友人や娘に聞いたりして、
価格を比較するためにネットで検索。
送料無料ならネットで買っちゃおうかなという気持ちになる。
ネットを見るのは午前中(朝食後)か夕食後。
食後の片付けが一段落してから次に何かするまでの時間に
チラッと見るつもりがハマってしまうパターン。
夜は睡眠時間が削られちゃう(眠れなくなっちゃう)ので我慢。

注文にかかる時間は10分もかからない。
Tカードや楽天カードが使えるところだと入力が少なくて便利。
買おうと決めたらすぐできる。ポイントも貯まるので結構馬鹿にできない。
購入前に質問することはあまりない。
クレジットカード決済なので支払いに不便はないけど、コンビニが一番安心できて便利。
クレジットカードは安全面で大丈夫かな?とは思う。
返品することは少ない。
初めてのものを買うことは滅多にないから。

(2)70代半ば女性:
通販は新聞広告を見て興味を持つことが多い。
興味がある商品の広告はよけておいて、少し考える時間を持つ。
家族(夫以外)に相談したりして決めるまで何日かおいておく。
注文電話するのはお昼過ぎが多い。おやつの時間。
初めてのお店だと個人情報を細かく聞かれるが
配送に必要な最低限のことしか答えたくないので答えない項目もある。
買うと決心したら
注文番号や送ってもらう日など準備万端にしてからやっと電話をするので
注文に要する時間は短い。3分から5分くらい。
そこのお店が初回じゃなければ全部登録済みだから何も面倒なことはない。
でも新しいもので質問がある時は結構話す。
5分くらい、もっとかな。アレコレ聞いちゃう。

支払いは後払いがほとんど。
商品と一緒に振込票が届くので、それを持って振込みに行く。
コンビニが良い。銀行は街まで行かないといけないから。
衣料品などはイメージが違うと返品することもある。
今はどこも返品もすぐ受け付けてくれて感じが良い。
返金もスムーズなので気楽に買えて良い。

(3)80代男性:
通販は新聞広告を見て興味を持つことがほとんど。
購入するかどうかは、フリーダイヤルに電話してみてから決める。
フリーダイヤルなので割と気楽にかけている。
色々説明してもらって、大丈夫そうなら買う。みんな親切。
ゆっくり買えるので良い。

電話をするのは早朝かお昼前が多い。
朝はお店に買い物に行くことが多いので、通販に電話をするのはそれ以外。
通販以外の買い物(スーパーなど)は開店時間を選んで行く。
朝だと品物を棚に並べている店員さんが多いので
聞きたいことを店員さんにすぐ聞けるので便利。

通販で便利だと思うのはお店に出向かないでも良いところ。
店員の人が忙しそうにしていないところ。
大きいものや重いものや
スーパーに売っていないようなものは通販を利用する。
通販なら使い方をいつでも何度でも質問できるのも良い。

注文に要する時間は15分くらい。色々相談してから買うか決めるので。
支払いは代引きが便利なのだが、
最近は受け取り時間を選べなくなったので不便に感じるが仕方ない。
返品はしない。面倒だから。悪いし。

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少ないヒアリングではありますが、
60代前半女性は40代と言い換えても違和感のない回答です。
通販には「お得さ」を求めているのも良くわかります。

70代80代になると「お得さ」よりも
「店員さんとゆっくり話せること」にベネフィットを感じています。
確かに昨今の実店舗の接客は慌ただしく感じます。
スタッフの数が少ないので、店員さんを5分も引き止めておくのは気が引けます。
その点、何分でも話しをじっくり聞いてくれそうな(実際に聞いている)慌ただしさを感じさせない接客をしている通販は、
”シニア向けのおもてなし”のお手本になりそうです。

営業時間はどうでしょうか?
実際のところ、シニアの注文件数のピークは午前10時ごろと夜8時ごろの2回が多いとのことですが、ゴールデンタイムと言える程のものではなく、他の世代と比較してゆるやかです。
営業時間が長いことのメリットは、消費者の購買意欲のピークを逃さないことよりも、
信用獲得にあるように思います。
使っていて困ったら即その時にお店に電話で聞くことができる。
いつでも答えてくれる人がいるという安心感が、
シニアからの頼れる存在としての評価に繋がっていると想像できます。

人気通販に学ぶシニアへのおもなしポイントは、腰をすえた接客と即レス。
時間こそが高付加価値となりうるといったところでしょうか。

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次回は、
「銀座の小学校の制服問題・シニアの感想あれこれ」を
シニアデコーダーがマーケティング視点でお届けします。
お楽しみに!!

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第10回:今どきシニアの食生活 後編(70代編)

シニアライフデコーダーの橋詰です。
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第10回は、今どきシニアの食生活(70代編)の後編です。
→前編はこちら

後編では、「なぜ70代から夫婦の個食化が始まるのか?」を翻訳します。

妻が70歳前後に差し掛かると、
多くの場合、夫は70歳〜75歳くらいです。

現在70歳〜75歳男性のシニアライフを考えてみます。
定年から10年程経過し、
仕事(役職・部下といった社会のヒエラルキー)から離脱したという実感が
やっと出てくる頃です。

かつての仕事仲間、恩師や同級生の訃報をよく聞くようになり、
「残りの人生をどう生きるべきか」というテーマに向き合う頃になります。

家庭生活では、(妻がどう思っているかは別として)
自分が仕事をしている間に家庭を全て切り盛りしてくれた妻への配慮から、
妻を尊重して妻の作った家庭のルールで暮らしてきたけれど、
「僕の人生、我慢したままで終わっていいのか?」という考えが頭に浮かびます。

やりたいことがあれば、元気なうちにやるべきではないか?
そろそろ自由に思う通りに生きても良いのではないか?
そうは言っても、そう大胆なことはできない。。。

そこで出てくるのが「せめて、自分の好きなものを食べる」というアイディアです。

妻が作ってくれる食事は体のことを考えて薄味で野菜中心のもの。
でも本当は、僕は濃い味付けが好きなんだ。
いまひとつ、物足りない。

サラリーマン時代に食べた真っ黒な汁のお蕎麦と大きな天ぷら。
ケチャップがたっぷりのナポリタン。
居酒屋でいつも頼んでいた鶏の唐揚げ、ポテトサラダ。
お袋が作ってくれた甘辛い煮付けやきんぴら。。。

あれ食べたいなあ。

あと何年元気に食事できるか分からないのだから
食べるものくらい好きにしたい。
今はスーパーやコンビニだって美味しそうな惣菜が売っている。
食生活くらい、妻の管理下から抜けてもバチはあたらないのではないか?

といった想いが、個食を促進します。
それを実現するために
今まで妻に預けていた家計(生活費)主権の奪還を妻に迫るというケースも
数多く報告されています。

一方妻の方も、
子供も独立し、孫育ても終わり、
「そろそろ家族の食事作りから解放されたい」という想いがあり、
「夕飯は作るから、せめて朝・昼くらいは自分でやって」と夫に提案した人が
少なくありません。
「あなただって、都合良いでしょ。私の味付けしたものよりも、
 味付けの濃いお惣菜の方がお好みでしょ。」なんてことも言ってやりたい。
せっかく買った高い調味料の良さを理解できない夫に食べさせるのはもったいないし。
私にだって好きなものを食べる権利はあるはず。

かくして。夫婦の個食化は進みます。

しかし昨今では、スーパーやコンビニのお惣菜の進化が目覚ましく、
味付けやボリュームのバリエーションが豊富になり、
「二人分ならお惣菜を買った方が経済的」と考え、
お惣菜を多用した食生活を選ぶ主婦も増えています。
私たちの調査では、75歳前後になるとお惣菜派の割合は
手作り派(というよりお惣菜に否定的な層)と拮抗するまでに高まってきます。

揚げ物・焼き魚などの調理後の片付けが大変なもの、
海鮮丼・助六・ちらし寿司・ワンコイン程度の価格の弁当などの軽食人気で、
冷凍食品のパスタやグラタン、焼きおにぎりや炒飯などは、
夫婦共通食として活用されています。

”シニアターゲット”として注目されている「宅配食」の活用は、
上記にあげたような「お財布も意思決定も自立している元気な70代」の利用は少ないようです。
私の実感値ではありますが、宅配食は家族ニーズであるので、
メインユーザーは親を介護している50代女性、単身世帯の男性、年代に関係なく夫の介護をしている女性ではないでしょうか。

ーまとめー
70代シニアの食生活のテーマは「お互いに好きなものを食べる」であり、
食生活に関しては夫婦であってもお財布は別々というケースも少なくないので、
コミュニケーションに関しては、嗜好の性差に配慮した表現を選ぶべきでしょう。

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次回は、
「シニアへの”おもてなし”を通販に学ぶ」を
シニアデコーダーがマーケティング視点でお届けします。
お楽しみに!!

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第9回:今どきシニアの食生活 前編(70代編)

シニアライフデコーダーの橋詰です。
オフィス・ハナのシニアマーケティングを担当しています。

シニアライフの翻訳者「シニアライフデコーダー」のお仕事について解説しています。

第9回は、今どきシニアの食生活(70代編))をお届けします。

シニアの食生活調査というと、官民様々な調査データがありますが、
多くの調査は「60歳から80歳」という広い範囲を対象としいて、
シニアライフデコーダー的にはざっくりした調査に感じられますので、
参考程度に捉えています。

子育て経験のあるママであれば、
「赤ちゃん」「ベビー」というくくりで我が子がざっくり語られることぐらい
乱暴で理不尽なことはない!と一度は思ったことがあるはずです。
「ベビーでひとまとめは辛い。年齢で分けられるのもちょっと辛い。
 できれば月齢別に対応して欲しい!」と思いますよね。

シニアも同じです。

多くの人にとって、シニアとはひとくくりにはできません。

60代は50代の続き(だから私はまだ中年)、
70代前半は60代後半の続き(だから私はまだ中高年)、
75歳前後になって”老い”と向き合い(そろそろ乗り物の席は譲って欲しいわ)、
80代前後はひとつの峠を越え(元気の有り難みがやっと分かるお年頃)、
80代中盤でやっと高齢者の仲間入り。
90代前後になってやっと100歳オーバーの人を敬えるようになった。

と、いうように、
5歳刻みくらいで心身ともに変化します。

ですから、今回のブログでは、
シニアライフのうち”70代”にフォーカスして
今どきシニアの食生活をご紹介いたします。

女性なら70代前半から、男性ですと70代半ばから
夫婦世帯にも個食化が進みます。
(その理由は次回のブログで詳しく触れます。)
結果、単身世帯と夫婦世帯の食生活の差異が少しづつ縮まり、
世帯間ギャップはあまり考慮しなくて良くなります。

それでは、70代シニアライフの食生活を見て行きましょう。

70代シニアは食生活は、嗜好の男女差が際立つようになります。

男性には「食生活の若返り現象」が起こってきます。
甘辛い味付けをより好むようになり、お惣菜を購入する機会も増加します。
生理学的な味覚の変化も起こってきますが、
男性特有のノスタルジー志向も大きく影響しているようです。
とは言え、生活習慣病も気になるので、
免罪符となることを期待して健康食品やサプリメントも好んで買うようになります。
お惣菜やカップ麺などを好み、サプリメントで栄養補給という、
イマドキの独身男性のような食生活に逆戻り。
オープンデータのご紹介はできないのですが、スーパーに行って頂ければ、
お惣菜を買っている高齢男性のひとり客がとても多いことに気づかれるでしょう。

女性はよりヘルシー志向へ向かいます。
より粗食に、より薄味に、よりさっぱりと。
味覚劣化の性差については、
嗅覚が関わることだけに実は科学的に解明されていないことが多いのですが、
もともと「美味しいものをちょっとづつ色々食べたい」という女性に特徴的な志向が
より強くでてくるようです。
「からだに優しい」というだけで「美味しく感じる」とか
心の満足が旨味として作用するという女性らしい感受性の豊かさも
彼女達をより粗食へ、より薄味へと導きます。

食品の購入先は、日常的にはどちらもスーパーですが、
いわゆる「お取り寄せ」に関しては男性の方がより多く利用しています。
1食150円〜200円もするフリーズドライの味噌汁や、
1箱4000円〜5000円するかまぼこや干物をお取り寄せするのは「じいじ」の仕業(と、妻は言ってます)

一方女性の「お取り寄せ」は調味料が多いのが特徴です。
シニアのトレンド調査によると
1本3000円〜4000円する産直オリーブオイルや出汁類が人気です。

情報の入手先は、購入初回では、最終的にはチラシと新聞広告。
新聞広告の影響がまだまだ強いのが70代シニアの特徴です。
情報の入手先での性差はあまりなく、
70代になると男性であってもスーパーのチラシはよく見られています。
ただし男性の場合は、スーパーのチラシであっても価格よりも「欲しいもの(目新しいもの・好物)が出ているかどうか」に注目しているようです。

ポイントは、
「夫と妻との好みが違ってもどちらか一方が相手の好みに合わせて夫婦で同じものを食べる」時代からお互いが卒業して、お互いが好きなものを買い、別々のものを食べる機会が増える。つまり個食化が進むという点でです。

それは、今までご紹介してきた嗜好性の性差の他に、
健康上の問題(ナトリウムやカリウム・糖分などの制限や、咀嚼や嚥下の問題)でやむを得なくそうしている場合もあります。

ここで改めて考えてみると、
自宅で生活している夫婦は、するしないは別として、
お互いに好きなものを食べられる自由があるわけですが、
高齢者施設や病院では食の好みの性差に対する配慮まではなかなか実現が難しく、
好きなものを買い、好きなものを食べることが叶わないシニアライフ。
切実ですねえ。

(後半へつづく)
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次回は、
「今どきシニアの食生活 後編(70代編)」をお届けします。
お楽しみに!!

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第8回:50代からの海外留学

シニアライフデコーダーの橋詰です。
オフィス・ハナのシニアマーケティングを担当しています。

シニアライフの翻訳者「シニアライフデコーダー」のお仕事について解説しています。

第8回の今回は、シニアライフに関連するコラムをお届けいたします!

JTB地球倶楽部の旅行商品「シニア留学」をご存知でしょうか?
商品URLはこちら→http://ryugaku.jtb.co.jp/senior/

50代以上の方を対象、「大人の遊学」をコンセプトに、
英語レッスンだけでなく、海外で学ぶ・遊ぶ・暮らすをテーマにした旅行商品です。

パンフレットを見てみると、
2016年の参加者では年代別で60代女性が一番多くの割合を占めており、
1ヶ月以内の短期留学がもっとも多く、
渡航先としてはイギリスとカナダが人気。英語の習得が目的です。
留学中の滞在先はホテルや寮よりもホストファミリーへのホームステイが選ばれています。
参加形態は「女性1人での参加」が最も多く50%を超えており、
第2位の「男性1人での参加」の16%を大きく上回ります。
ちなみに第3位は「夫婦で参加」の10.6%。
(どちらがオマケなのかしら?なんて想像を逞しくして楽しんでいますw)

参加者の声では「夢が叶った」「初めての一人旅で新しい発見」などが感想として述べらていました。

シニアライフデコーダーである私は、
シニア留学の本質は、
英語力アップや旅(海外で過ごすこと)ではなく、お稽古である
と翻訳しています。

「本物」を学ぶためには移動距離など厭わないという「お稽古の達人」がいます。
OL時代からの40数年間、憧れの先生お教室に通うために新幹線を使ったり、
お菓子を習うために本場パリの製菓学校に通ったりしてきた人達、
またそれを「いつか私も!」と憧れてきた人達、それがお稽古の達人です。

そんなお稽古の達人が60代を迎え、
お稽古の延長線上として短期留学&ホームステイを選ぶと考えれば、
JTBの調査にある”女性の1人参加”が多いこともうなずけます。

もし単純な「憧れ」や「旅感覚」だったとしたら、
女性ですもの、女友達か家族・姉妹と連れ立って参加するはずです。

と、私は思いますが、
みなさんはどう思われますか?

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次回は、
「今どきシニアの食生活(70歳前後の高齢者編)」を
シニアデコーダーがマーケティング視点でお届けします。
お楽しみに!!

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シニアのためのスマホ教室リンク集

シニアライフデコーダーの橋詰です。
オフィス・ハナのシニアマーケティングを担当しています。

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こちらでシニアライフの翻訳者「シニアライフデコーダー」のお仕事について解説しています。
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第7回でご紹介した
シニアマーケティングにおける「シニアのガシェット事情」の関連リンクです。

ドコモ「スマホ・ケータイ安全教室」https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/safety/educational/delivery_class/index.html#p05
全国のドコモショップで開催されています

KDDIスマホ・ケータイ安全教室 (シニア向け講座)※自治体向けhttp://www.kddi.com/corporate/csr/lesson/senior/brief-summary/
自治体主催で開催されています

ソフトバンク「スマホアドバイザー」https://www.softbank.jp/mobile/special/sumaho-adviser/
スマホアドバイザーのいる店舗にて無料サポートを実施しています

他にも家電量販店が主催するもの、カルチャーセンターで開催されるものもあります。

また、私のおすすめはアップルストアでのプレゼンテーションです。
機種はiphonに限られますが、便利な機能や楽しいアプリなどの紹介が満載で
聞いているだけで明るい気分にさせてくれます!
アップル銀座・Basics:iPhoneプログラムhttps://www.apple.com/jp/today/event/
多くが無料で開催されています。

スマホ教室に通うことを検討中の男性陣のお役に立てば幸いです。

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次回は、
シニアデコーダーがマーケティング視点でピックアップしたニュースをお届けします。
お楽しみに!!

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