シニアライフデコーダーの橋詰です。
オフィス・ハナのシニアマーケティングを担当しています。
シニアライフデコーダーのお仕事について解説いたします。
第1回目では
「シニアライフの翻訳者「シニアライフデコーダー」の役割」についてお話しいたしました。
詳しくはこちら → シニアライスの翻訳者「シニアライフデコーダー」の役割
第3回目の今回は「シニアライフをホリスティックに理解する」の後編をお届けします。
私たちシニアライフデコーダーは企業様へ、
「アクティブシニアをターゲットにする」のではなく、
シニアがアクティブでいられるようなサービスのクリエイションこそが
ビジネス的な成功の鍵と考え、プランニングとディレクションをご提案しています。
なにもそれは”社会を変える”というような大きな話しではありません。
「おもてなし」に近い小さな親切を
サービス・商品及び販促物・什器や施設に至るまでいくつ入れこめるか?という
日々の積み重ね作業がシニアの購買モチベーションの原動力ですので、
生活者視点を愚直に貫くプランニングとディレクションで実現できます。
シニアをアクティブにするプランニングには
今回の主題であります「シニアライフをホリスティックに理解する」ことが必須になります。
ビジネス的な成功事例の探求も必要ですが、それだけでは足りません。
医療・看護・介護・介助の視点から高齢者のフィジカルの特徴や
高齢者によくある病気やその症状に対する知識や、
心情を慮ることができるスキル・尊厳を守る接し方のスキルを身につけることに価値があります。
商品開発中にシニアから直接サービスに対する評価判定を受けることも重要でしょう。
その際にも、シニアの心情をよく理解した翻訳者の介在が、評価判定の精度向上には欠かせません。
例えば、「良い」という判定があったとして、
その「良い」は誰にとってどう「良い」のでしょうか?
ご高齢の女性には「”わたし”はいつも一番後ろ」という志向があります。
アンケートひとつとっても、
「”わたし”はともかくとして、若い人にはこれで良いと思います。」、または、
「あなたが一生懸命考えたらことなら、”わたし”は応援しますよ。」という意味での「良い」という場合が常にあるのです。
販促でも同様にシニアライフのホリスティックな理解が
シニアニーズの正しい理解に役に立ちます。
「シニアモデルを使って、文字を大きくして、落ち着いたトーン。」では充分ではありません。
60代70代前半の方の多くが「これはお年寄り向き」として他人事としてパスしてしまう広告の多くがこのタイプです。
現役世代から見たら「60代70代は立派なお年寄」だと思いますが
そう簡単にはいかないのがシニアです。
また「読みやすさ」「理解のしやすさ」は、個人差や主観によるものもあり、
「何フォント・何色」といった規格化が大変難しくもありますが、
それでも、多くの人が「見やすい・わかりやすい」と感じるコツがあり、
これもまたシニアライフの専門家の助言が役に立ちます。
このように、シニアとのより良いコミュニケーションを目指そうとするときは、
身体的・社会的・感情的・哲学的な観点からシニアの人生をホリスティックに理解し、
彼らが心地よいと感じるコトモノ、
彼らへ「私のこと」として受け止められるコトモノとなるよう
プランニングとディレクションを進めましょう。
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次回は、
「バリアフリーとユニバーサルデザイン」を
シニアデコーダーがマーケティング視点でお届けします。
お楽しみに!!
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