第15回:シニアにお話しを聞くのは大変?

シニアライフのマーケティングを通して、たくさんのご高齢の方にお会いする機会に恵まれます。

座談会やサービス検証会にお集まりいただいて、お話しを聞くような場面もありますし、イベントでご一緒させていただくことも多いです。

そんなお話しをしますと

「シニアにお話しを聞くのは大変でしょう。」とか「進行に苦労されるのではないですか?」などと言われるとこがあります。

しかし、そんなことはありません。

むしろ、シニアの方とのお仕事の方が気苦労が少ないと感じています。

現役世代は時間に追われていますから、オンタイムで動いておられる方々が多く、集合は直前で解散は前倒しが有り難いもの。

一方シニアは、前後の時間にかなりの余裕を持たれて行動されますので、運営側としてはハラハラすることがありませんので助かります。

そしてシニアは(特に女性層において)共感力を発揮しつつ自制し過ぎないという特長があり、グループインタビューなどでは和やかなムードで協調しつつも、強い意見に引っ張られることなく、参加者さんそれぞれの本音を話して頂けます。

これは、自己主張よりも揉めないことを優先する(空気を読むことに長けている)30代や、

自分の意見よりも一般論を優先する(本音は隠しておきたい)40代、

なぜ自分がそう思うのか、その理由を相手と共有できているか確認しながらコトを進めたい(結果よりもプロセス優先)な50代60代と比較して、

「シニアならではのコミュニケーション能力の成熟」を感じます。

これは主催者側にとって大変ありがたいことです。精度の高いヒアリングが実現すれば、消費者インサイトを見誤ることがありません。

またシニア女性の多くは、ブログやSNSを活用しており、日々の生活での通信環境が整っているため、事前事後のやり取りは若い世代と同じようにスムーズであり、年代的にエシカル(社会貢献)的マインドが強い傾向にあるので、モニターする商品・サービスの下見をしたり考察をするといった予習を自主的に行う方もいらっしゃいます。

というわけで、

冒頭の「シニアにお話しを聞くのは大変でしょう。」というご心配には

「いやいや、むしろ。シニアの方とのお仕事の方が気苦労が少ない」と私は答えています。

とは言え、「シニアは面倒臭くないどころか、現役世代よりむしろ楽」という価値観を主催者側持っているかいないか、自分達世代に対するリスペクトがあるかどうかをシニアの方々はしっかり見極めておられますので、運営側のコミュニケーションスキルも高めておく必要はあります。

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シニアを対象としたサービスの評価・グループインタビューついてのお問い合わせは
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