第23回:ネット通販の成功を約束するシニア層

人生100年時代を迎えるというニュースは、みなさんご存知の通りだと思います。

しかしそれは1980年代生まれの世代が高齢を迎えたときのこと。

2018年現在では、男性はほぼ80歳、女性がほぼ87歳が平均寿命と言われています。

さらに、自立した生活を送れる「健康寿命」ですと、厚労省の発表では男性が71歳、女性が74歳だそうです。

70代のハナモニターさんからは「異議あり!」という声が聞こえてきそうです。私も「男性81歳・女性84歳の間違いでは?」と思ったりします。

それくらい特に女性は70代でも大変アクティブな方が多いです。

しかし80代に入ってくると、流石に外出の機会はぐんと減っています。

外出が天候によって制限されるようになってきます。

そんな時に便利なのが宅配や通販です。

今のシニアは70代前半なら(女性は特に)タブレットを使いこなしている方が増えていますが、「WEB決済」には消極的です。

YouTubeやSNS、お気に入りのお店のHPへの会員登録は頑張ってクリアしても、クレジットカードを登録する勇気は中々持てません。

宅配も通販も、できれば電話で頼みたい。

決済は振込用紙か代引きが安心。

しかし、電子マネー時代の到来、

気候変動によって買い物に行くのもままならない日が増えるなどの

時代の変化を鑑みると、

好むと好まざるとにかかわらずweb決済の波に

シニアも乗らざる得なくなるでしょう。

 

シニアがweb決済を拒む理由は、安全性が担保されていないと感じているからです。

うっかり入力してしまったら、大変なことになるのではないか?という心配があります。

 

そこで強みを発揮できるのは、実店舗を持っている百貨店やスーパー・量販店などです。

いつも買い物に行くお店のサイトを店員さんが開いてくれて、

その店員さんが手伝ってくれるなら、

あるいは自分の見ている前でやってくれるなら、安心できます。

お店への信頼が、web決済のハードルを下げるのです。

 

そしてシニアには、「ここ」と決めたら浮気しにくい特徴があります。

一度A店を登録し使い方を覚えたら、

競合店のサイトを登録する可能性は低いでしょう。

新しい操作を覚えるのは大変だからです。

携帯電話の機種変更を嫌うのと理由は同じです。

 

例えば、60歳でAというお店の宅配スーパーに登録したら、

現在の健康寿命の平均なら、

その方は向こう10年間はAというお店の顧客であり続ける可能性は大です。

そして買い物の頻度は、高齢になるほど増加することでしょう。

 

実店舗で店員さんに手伝ってもらって宅配・通販を実際に体験するミニセミナーは、特にスーパーでは有効なプロモーションです。

週1回、または月2回程度の頻度で構わないので、コツコツと続けて行くことで登録者を増やしていけば、大きな資産になります。

 

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