以前も少し触れましたが、チラシやパンフレットをデザインするにあたっての配慮ポイントをシェアいたします。
「見えにくさ」「目の疲れ」に対するお悩みは、40代から始まっています。
老眼が始まると細かい文字が苦手になり、なんでもザザッと斜め読みする傾向が出てきます。
白内障の場合は老眼と違って「小さい文字が読みにくい」というよりも、
まぶしい、かすむ、ぼけて見える、暗いと見えない、全体的に黄色味がかって見えているのでコントラストがはっきりしないなどの症状がありますが、個人差が大きいのが特徴です。
老眼と白内障に共通したお困りごととしては、
段差が分かりづらかったり、逆に平坦な場所を段差があると勘違いしたり、探しモノが見つかりにくくなる、地下鉄MAPのように色によって分けられているものの見極め・理解が難しくなったりします。
私は長年、流通業のチラシのモニター検証会にてモデレーターを務めていますが、
字が小さい・ごちゃごちゃしている・探している情報が見つかりくいなどの視覚的バリアがあるチラシには否定的な意見が集まることが多く、目から入る情報が心に与える影響の大きさに毎回驚きます。
目のお悩みを持っている女性に「見やすさ=親切さ」を与えるポイントとしては、
1、背景には、写真や文字のコントラストが際立つ「白」を背景に用いる。
2、情報をコンパクトにまとめて、さらにカテゴリ毎に四角く縁取りして囲い、見出しの対象がどの商品を指すのかを明確にする。
3、デザインに法則性を持たせる。
などが上げられます。
デザイナーにとっては単調で面白みに欠けるデザインになるかもしれませんが、
チラシやパンフレットには詳しさよりも、斜め読みでも全体像を把握できる端的さを優先しましょう。
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