第27回:シニアのサービスは誰のためのものか?

シニアマーケティングというと

元気で動けて貯蓄もあり購買意欲も旺盛なアクティブシニアの消費を促すビジネスのあり方がまず頭に浮かびますが、

看護・介護状態にあるシニアにも

様々になサービスが求められています。

現状、看護・介護状態にあるシニアへのサービスには特徴があります。

アクティブシニア向きサービスが、本人ニーズに応えるものであるのに対して、

看護・介護状態のシニアへのサービスは、

本人の希望や意志ではなく、家族の要望に応えるもの、という点です。

 

つまり、お客様は看護・介護状態にあるシニア御本人ではなく、

その家族が主体の消費になります。

ということは、看護・介護状態のシニアへのサービスの主役は

50代60代70代前半のまだ若い世代(=アクティブ世代)ということになります。

 

よって、プロモーションやブランディングにおいては、

後期高齢者である「患者・利用者ご本人様」ではなく、

アクティブで若い世代の共感を呼べるものを意識する必要があり、

「あっさりした和の雰囲気・故郷・田舎・山里」といった

一般の方が思い浮かべる「お年寄り」の雰囲気でない方が良い場合もあります。

ビジネス構築においてのペルソナ作りの参考にして頂けたらと思います。

 

シニアが看護・介護状態になると

お財布と決定権が家族に取り上げられてしまうという現状は

「最後まで人間らしい生活を送りたい」という誰もが抱く希望が叶えられていないということでもあり、

「私個人も尊重したい」という新しい世代がこの風潮をそのまま受け入れるかと問われば、そうでないかも。そうでない方が良いなあ・・などと思う50代の私がいます。

であるならば、家族ニーズでない、本人ニーズを優先した終末期のサービスの芽を模索する段階に入っているのかもしれません。

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